みちのく総合診療医学センター 後期研修医ブログ 

後期研修医、修了生の日々の研修内容などを紹介

みちのく総合診療医学センター5周年!!

お久しぶりです。

みちのく総合診療医学センター(新)副センター長になりました、坂総合病院総合診療科の本郷です。

私は宮城県初の家庭医・総合診療プログラムで初の登録専攻医(一期生)でした。

初の修了生として2013年に家庭医療専門医を取得しています。

みちのくが5周年を迎えるにあたって、少し振り返りと紹介をさせていただきます。

 

【センター設立の経緯】

家庭医・総合診療医が扱う分野・問題は非常に幅広く、多様性があります。そのため、専門医育成にはさまざまな規模の医療機関での診療経験、学習が必要となります。

一方で当組織は、地域支援病院になっている急性期総合病院、100床程度の中小病院、そして診療所などをもち、救急からリハビリ・在宅訪問診療まで幅広い経験が出来るリソースを備えています。

さらに2011年の東日本大震災の医療経験から、被災地域の医療復興のためにも本格的にジェネラリスト医師育成の取り組みの強化が必要と判断し、プログラム研修施設群の対外的看板として2012年4月「みちのく総合診療医学センター」を設立しました。

 

【みちのくの理念:Mission】

*診療所・小規模病院の家庭医療、総合病院の総合診療を担う医師を育成する

*ジェネラリスト医師の教育・研究の拠点となり、目指すべき医師像を探求する

*理想の地域医療を追求することで、東北の医療に貢献する

 

【センター設立記念式典】

設立に先立って、2012年3月31日にホテルメトロポリタン仙台でセンター設立記念式典を行いました。

当日は外部から30名以上、全体としても100名を超える方々の参加がありました。

センター設立に深く関わっていただいたCFMDの藤沼康樹先生に加え、全日本民医連会長の藤末先生、名古屋大学の伴教授にも来ていただいた上、当時のプライマリ・ケア連合学会理事長前沢政次先生に記念講演を頂き、その座長を筑波大学の徳田安春教授が行うという、今考えてもかなり豪華な顔ぶれでした。

その後、参加者全員で「東北で求められるジェネラリスト像とは」について議論を交わすワールドカフェも行い、充実した時間を過ごすことができました。

 

【設立から5年】

プライマリ・ケア連合学会が認定する家庭医療専門医を3名育成・輩出し、2016年度修了生は同学会のベストポートフォリオ賞をいただきました。

2017年のみちのくの新規専攻医は4名フルマッチ、在籍専攻医数は9名まで増加し、この間、外部から後期研修目的に入職される方もちらほらおられます。

また、私に至っては学会内の委員会(専門医研修プログラム運営・FD委員会、男女共同参画委員会)にも所属させていただき、活動の幅を広げさせていただいております。

 

【これから】

引き続き、当施設の発展のみならず、東北全体のジェネラリスト医師の育成、繋がりづくりなどに貢献できるよう、地道に活動していきたいと思います。

 

なお、レジデントが増えたことから、今年から卒年とそれ以外の学年のレジデント・デイを分けて行う予定です。

月1回、土曜に行う卒年のレジデント・デイは外部からの見学・参加も可能です。偶数月は藤沼先生が来院され、適宜コメントやminiレクチャーもありますので、ご興味がある方は気軽にいらしてください。

是非、一緒に勉強してみませんか?

いつでもご連絡お待ちしています★

 

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