みちのく総合診療医学センター 後期研修医ブログ 

後期研修医、修了生の日々の研修内容などを紹介

産婦人科研修

後期研修医 3年目遠藤です。

 

もう1年前のことですが

昨年の1~3月にかけて、選択研修として産婦人科で研修をしました。

外来研修をメインに、入院症例も数例担当。

入院症例では緩和治療も勉強する機会を得て「産婦人科+緩和ケア」的な研修内容で有意義でした。

そして現在診療所で勤務していますが婦人科外来を経験したことで、婦人科疾患を疑う癖が身に付いたように思います。

以下に、診療所で経験した症例を3つほどあげてみます。

(1)倦怠感主訴で受診した40代女性。実は貧血あり、不正出血あり⇒子宮内膜症

(2)健康診断で、「数ヶ月前、下腹部が膨れたけど、今は凹んでポッコリしたものが触れるんです・・・便ですかね?」と60代女性。触診で腫瘤触れる⇒卵巣腫瘍

(3)腹痛でかかりつけ医など近医を数件受診。カゼ?として対応されて、改善なく受診された60代女性。腹痛は、炎症ありそうな腹部所見で検査したら留膿腫?⇒感染性変性子宮筋腫

不定愁訴様で受診された女性患者は、婦人科疾患を疑わないと見逃されたりする可能性があるのではないかと感じた3例でした。

 

女性を見たら妊娠を疑えという言葉どおり、診療所外来で本人が気づいていない妊娠の女性にも遭遇しましたが、女性を見て内科疾患に合致しない場合には婦人科疾患を疑うことが大事かと思います。

カゼと言われた(3)の患者さんは、「カゼじゃないですよね?」と話され、「もうあの先生のところには行かない!」と言ってました。(疑問は残りつつも一応、フォローしておきました・・)

後医は名医というように、たまたま今回は上手く診断できなのかもしれませんが、「あの先生のところには・・・」と言われないように、努力していこうと思います。

 

あまり、婦人科研修の内容説明でなくなってしまいましたが、

研修で得た女性診療の癖?ポイント?でした。 

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