みちのく総合診療医学センター 後期研修医ブログ 

後期研修医、修了生の日々の研修内容などを紹介

第2回 宮城プライマリ・ケア研究会

 初めまして、泉区の宮城厚生協会泉病院で研修をしています、みちのく総合診療医学センター専攻医1年目の室谷です。

 

 今朝は台風一過の晴れた空が広がっていますが、昨日の宮城県は大雨洪水のため大混乱でした。今回の台風の被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

 

 先週のことになりますが、9月4日に仙台で開かれた第2回宮城プライマリ・ケア研究会について報告します。

 前半のポートフォリオ症例発表では、石巻市立病院開成仮診療所から2名、本吉病院から1名、みちのくからは黒木、遠藤の2名の専攻医の皆さんが熱のこもったプレゼンを繰り広げました。

精査の勧めを拒否する患者さんの症例、往診患者家族との「共通基盤」作り、業務改善、後期研修における他科研修の意義について、終末期患者との継続的な関わり・・と内容は多岐にわたりました。

 フロアからは症例についての具体的な質問やアドバイス、そしてポートフォリオとしてどの部分を深めるとより良いポートフォリオになるか、というアドバイスなど時間いっぱいまで活発に質疑応答が行われました。

 

 後半は、長純一先生による石巻における被災者支援の取り組みについての講演でした。佐久地域で実践し築き上げられた経験をもとに、医療福祉を復興計画の核として計画実践していくことに情熱をもって取り組まれる様子が語られました。

石巻の人たちが失ったのは財産ではない、地縁血縁、コミュニティーを失った」という言葉が印象的でした。

  

 会議の後は懇親会会場に場を移し、美味しいお酒に熱々の料理を囲んで宮城県の地域医療について熱い議論が交わされました。

 

 たくさんの出会い、学びありの有意義な会でした。年内にもう一度あるそうなので、次回もぜひ参加したいです。

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